ベテラン塾講師ニシオカの日記

塾のみならず、プライベートなことも記しています。

授業が長く感じる・短く感じる

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学生時代を振り返れば、正直、学校の一部の授業がつまらなかった。

50分の授業がとても長く感じた。

苦手な科目の授業は特にそうだった。

先生が一方的に話すだけの授業。

これが学校嫌いにさせる1つの要因ではないか。

 

今の学生たちはどんな風に感じているのかは分からない。

アクティブラーニングが導入されているなら、救われるだろう。

授業時間が短く感じるし、何より面白そうだ。

何だか、うらやましい。

 

私が塾講になりたての頃、上司がこう話していた。

「学校と同じ授業をしたら塾はつぶれます。」

衝撃が走った。

ここまではっきり言い切れる上司は初めてだった。

上司は話をつづけた。

「生徒を飽きさせてはダメ。常に生徒を授業に引き込む努力をしなさい。」と。

 

その塾に勤めて良かったと思える。

そうでなければ、今に至って授業の質を考えなかっただろうから。

上司の忠告はやはり正しかった。

私は身をもって体験することができたからだ。

 

お礼を言うため、数年前上司のいる場所を訪れたが、会えなかった。

場所を移転していたからだ。

大切な人には容易に会えない。

そのときは会うべきではないと暗示していたのだろうか。

 

話を戻すことにする。

授業が長く感じるとバッド。

授業が短く感じるとグッド。

このことは指導側に責任があるが、決してそれだけではない。

学習者も努力をしなければならないと思う。

 

例えば、必要な発言をすることが挙げられる。

先生の話に対して、何かしらの返答をするのです。

「〇〇ってどういう意味なんですか?」

「つまり、〇〇は〇〇ってことなんですね?」

「ところで、〇〇についてはどうなんでしょうか?」

などの発言を生徒がすれば、授業は実りのあるものになるでしょう。

それと同時に、授業時間の感じ方も変わってくるはずです。

気づいたら授業終了時刻をとっくに過ぎてたとかね。

 

上記のようなことを大人数のクラスではしにくいです。

5名前後のクラスでは可能でしょう。

1対1の完全マンツーマンなら余裕で可能です。

 

さあ、大切なことに時間を使い、あっという間のことだったと言えるようにしましょう。それが人生を充実させるきっかけになると思いませんか?