次期総理は人の話を聞くのが特技
昨日(9月29日)、自民党の新総裁が決まりましたね。
河野氏が優勢だった見方が多かったようなので、結果はサプライズでした。
新総裁は岸田文雄氏。
事実上、第100代総理大臣となりました。
既に”ふみきゅん”なんて呼ばれているので、若者への知名度が高まりそうです。
近いうちに総選挙がありますが、政権に与える影響はないでしょう。
天と地が入れ替わらない限り、現野党が政権を得るとは思えませんから。
それはさておき、岸田氏は会見でこう話していました。
「わたくしの特技は、人の話に耳をしっかりと傾けることです!」
カメラに視線を向けて、厳かな表情で宣言されてました。
これを見た私は、教育にもいいなと感じました。
人の話を聞くことがきちんとできていない子どもは少なくありません。
話し手が声を発しているのに、途中で話を遮ぎる子ども。
話し手のテーマから外れた話をする子ども。
話し手のことなどうわの空で、違うことを考えてそうな子ども。
一国のリーダーが人の話を懸命に聞く姿を、テレビなどで子どもたちが見たとき、
子どもたちはどう感じるでしょうか?
「古い総理大臣は聞かれたことと違うことを答えていたし、よく下を向いていたし、声もはっきりしていたかったなあ。でも、新しい総理大臣は相手の方を見て目は本気だし、はきはきと答えているなあ。」なんて思ったりするかもしれないですね。
子どもたちは政策のことなどあまり分かりません。
そのため、別の視点で政治家を見ているはずです。
その1つが、会話のしかたです。
テレビの影響を受けて、会話のしかたをそれとなく学んでいます。
岸田さんがどんな政治をするのかはまだ分かりません。
しかし、1つだけもうプラスに働いていることがあるのです。
「人の話はこうやって聞くんですよ。そして、こうやって話すのですよ。」
岸田さんの表情にはこんな意図も隠されているのかもしれませんよ。
家族団らん中、テレビで岸田さんが対話している場面に遭遇したら、親御さんはお子さんにこんなふうに言って欲しいです。
「総理大臣はさすが、人の話を聞くのが上手ねえ~。」と。
「総理大臣は一生懸命話しているね。」と。
塾講師の私から見て、会話上手な子どもは学力が高まりやすいです。
なぜなら、教える行為自体、会話を必要とするからです。
それは、ラインやチャットなどの文字会話でも同様に言えます。
会話が上手だということは、誤解なく事が進みます。
逆に、聞き間違いや解釈の誤りがあれば、学習内容は停滞しがちです。
最後に、新総裁、いや、新総理に1つお願いします。
文部科学大臣もまた、子どもにいい影響を与える人物を登用してください。
将来の日本を担う今の子どもたちに、いい教育の機会を与えてあげてほしいです。