ベテラン塾講師ニシオカの日記

塾のみならず、プライベートなことも記しています。

「分からない」では成長しにくい

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画像の生徒、「分からない」と思っていそうな表情をしています。

鉛筆の先が進まない、思考停止状態に陥っている。

明らかにマイナス感情を抱いています。

勉強が捗るどころか、勉強から遠のきそうな様子です。

こんなことが想定されるので、私は「分からない」が嫌いです。

 

わたしは自分が嫌いな言葉を生徒に教えたりしません。

むしろ、使わないようにと注意を働きかけています。

アクティブに勉強してほしいからです。

思考停止なんて状態、もってのほかですから。

 

では、「分からない」と言わずにどう言えばいいのか?

 

「どうすれば?」と言うようにするのです。

この前向きな言葉は、学びを促進させます。

「この問題はどうすればできるんだろうか?」と言ったら、思考は作動します。

「先生にヒントをもらおう」とか、「調べてみよう」などが浮かんでくるはずです。

 

<ここまでのポイント!>

「分からない」は勉強を中断させる言葉。

「どうすれば?」は勉強を続行・発展させる言葉。

 

そうは言っても、つい「分からない」と口にしてしまうでしょう。

「分からない」嫌いのわたしでも、たまに言ってしまいますから。

そんなときはこう言えば大丈夫です。

「分からない。どうすれば?」

肝心な言葉で締めくくればいいのです。

 

学力向上させたいなら、精神面から改善することが大切です。

「分からない」が口癖では、いくら問題を解いても上手くいきませんよ。

そんな状態で少々成果が出ても、その時だけになりやすいでしょう。

短期的な成果で満足ですか?

 

1回のテストの成果よりもっともっと大切なことがあります。

それは、日々学力を向上させていくことです。

これは数値化されにくいです。

そのため、私のような指導員が診断する必要があります。

 

ここで学力向上の具体例を挙げます。

レベル1 「分からない」すら言えない

レベル2 「分からない」は言える

レベル3 「分からないからどうすれば?」と考えられる

レベル4 「こうすればいいんじゃないか?」と考えられる

レベル5 「こうすれば?」が当たり前になる

レベル6 「こうすれば?」が具体的になる

レベル7 「こうすれば?」の回数が少なくなる

レベル8 レベルアップを試みる

レベル9 ハイレベルが中心になる

レベル10 ハイレベル以外する必要が無くなる

こんな感じでしょうか。

 

結局、「分からない」ではレベル2止まりです。

そんな状態では、成果もたかだか知れているでしょう。

それで良しとするならいいでしょうが。

でも、「どうすれば?」は「こうすれば?」に発展し、その後も成長が続きます。

途中で停滞時期はあるでしょうが、断念しない限り成長は上向きのはずです。

 

結論、「どうすれば?」は学力向上の始まりである。